2020.07.06技術情報
テラヘルツ無線通信を利用したバックホール接続の実証
今回、株式会社愛媛CATV・株式会社三技協のご協力をいただき、国内では初めてD-RAN方式小型BWA(=TD-LTE)基地局にLED Backhaul®を利用したバックホールを接続し実証をしました。
当社が提供する基地局はコア装置との通信が必要であり、各基地局は光ファイバーを代表する有線伝送路によってコア装置と接続しています。この通信経路をバックホールと呼んでいます。
しかし、河川跨ぎ、道路跨ぎ、建屋間などの通信は場合によっては、基地局エントランスの100mを電波による無線通信で代替することもあります。
一般的に、電波による無線通信は電波干渉による通信の安定性に課題がありますが、テラヘルツ帯となる光を使った無線通信機器「LED Backhaul®」は電波干渉の影響を受けずに安定した通信が可能といわれております。
そこで今回、D-RAN方式小型BWA(=TD-LTE)基地局にLED Backhaul®を利用したバックホールを接続し実証をしたところ、松山市のアメダスで4mm/hの降雨条件となった実証環境下でしたが、遅延・スループットとも問題なくLTE通信を確立できました。
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